玄武洞(兵庫県北部) genbudou

玄武岩の柱状摂理

玄武岩マグマが冷え固まるときに六角柱の規則正しい割れ目ができた

1genbu.jpg約160万年前に来日岳(標高566.6m 豊岡市城崎町)の噴火によって噴出されたマグマが冷却され、玄武岩塊が形成された。約6,000年前に波の侵食により玄武岩塊がむき出しとなりました。石材として利用されたあとが今日の玄武洞です。

 なぜ、六角柱状の節理ができるのでしょうか。

 ものは厚くなると膨らみ冷えると縮むため、温度勾配にしたがって、高温の岩石内にひずみが生じます。「表面が冷えて収縮しようとしますが、内部はまだ熱いため表面ほど収縮していません。そのため、この面内には面に沿ったあらゆる方向に引っ張り力が作用します。溶岩の物性や温度が全く均質なら、互いに等距離に収縮の中心が現れ、それぞれの収縮中心を結んだ中点から割れ目が生じます。割れ目は全体のひずみを公平に開放するように二次元的に伝播し、亀甲パターンをつくります。溶岩の冷却が進行するにつれて、次第に深さ方向にも割れ目が伝播し、六角柱状節理ができるのです。」(地層の見方がわかる フィールドノート から)

古地磁気の記憶

 玄武岩には磁鉄鉱が含まれており、弱い磁気を帯びています。ここ玄武洞の玄武岩には、現在の地球磁場とは逆の南向きの磁性が保存されています。1929年、松山基範博士によって発見されました。地球磁場が長い間に繰り返し逆転したことが、世界で初めて明らかにされたのです。

四神

genbu02.jpeg玄武とは四方を守る四神のひとつで北を守る亀と蛇のことです。東に「青竜」、西に「白虎」、南に「朱雀」そして北に「玄武」の四神です。

東尋坊

220px-Japan_Tojinbo09nt3200.jpgちなみに国の天然記念物及び名勝指定されている福井県の東尋坊は海食によって海岸の岩肌が削られ、高さ約25mの岩壁が続く。この岩は輝石安山岩の柱状節理でこれほどの規模を持つものは世界に三箇所だけであり地質上極めて貴重です。


引用:「地層の見方がわかる フィールドノート」小川雄一 誠文堂新光社
引用:「日本列島ジオサイト地質百選」 オーム社
引用:「写真と図で見る日本の地質」 オーム社
引用:「超火山 槍・穂高」 原山智 山と渓谷社

玄武洞ミュージアム:http://www3.ocn.ne.jp/~genbudo/
玄武岩:火山岩の一種で岩石全体の成分(特にSiO2の比率)で分類され、SiO2が45~52%で斑状組織を有するもの。玄武岩質溶岩は流動性が高く、高い山で噴火した場合遠くまで流れて溶岩流となり、平坦な場所で噴出すると平らな台地を形成する。
安山岩: 火山岩の一種で岩石全体の成分(特にSiO2の比率)で分類され、SiO2が53~63%でアルカリ成分の少ないもの



玄武岩溶岩の富士山 fujisan

安山岩に較べて粘性が少ないので溶岩原ができる。

最近の2000年間で約30回噴火したのいわれるが、この300年間、静かである。

fujiA09.jpg日本の最高峰3776mで、日本を代表する成層火山です。日本の火山では珍しく、黒っぽい玄武岩でできています。有名な青木が原樹海は平安時代に噴出した溶岩がつくりました。 富士宮口にある宝永火口は1707年宝永の爆発的噴火でできたものです。

富士の湧き水

 富士山のうち、新富士火山噴出物はガサガサで隙間が多く、水をたくさん通します。標高800mより上には水もなく、川もありません。雪や雨として降った水は滲み込み、古富士火山の表面を流れ、数年から数十年を経て富士五湖、柿田川湧水、忍野八海などに湧き出てきます。

富士山レーダー

 今から100年以上前の1895年~86年(明治28年~29年)にかけて、富士山頂の気象観測の重要性を訴えた野中至、千代子夫妻による決死の冬季滞在がなされました。測候所が開設されたのは1934年(昭和9年)のことで、以後29年間少しづつ補修されながら運用されてきました。
 1963年(昭和38年)、富士山レーダー設置計画が動き出し、厳冬の2月にレーダー設置最適位置調査のため、建築家と強力ら5名が山頂を目指しました。当時の気象庁担当課長は藤原氏、作家「新田次郎」でした。
 ドームは最高点の剣が峰に決めたものの、ここは火口の静岡側にあり、東京の気象庁にデータを送るには火口の反対側、伊豆岳を越える送信線を見つけなければいけなかったのです。つまり、ドームを高くするのです。しかし、1m高くすると当時の金で1億円余計に建設費が掛かるとあって、高さを決めるのに大変苦労があったのです。
 深夜、東京の気象庁屋上から天体望遠鏡で富士を観察し、一方、富士山頂剣が峰では長い棒の先にマグネシウム発炎筒を50cmづつ高くしていき、無線交信で確認したのだそうです。
 そのドームも気象衛星「ひまわり」にその役割をうばわれ、1999年(平成11年)10月、その35年にわたる歴史に幕を下ろしました。今はドームのない元測候所ですが、最近になって、地球温暖化、宇宙線の影響など研究者から注目を集めています。


引用:「地層の見方がわかる フィールドノート」小川雄一 誠文堂新光社
引用:「日本列島ジオサイト地質百選」 オーム社
引用:「写真と図で見る日本の地質」 オーム社
引用:「石がおしえてくれたこと」 中尾健兒 郁朋社

富士火山のページ:http://staff.aist.go.jp/a.tomiya/fuji.html
富士火山の研究:http://staff.aist.go.jp/a-takada/Fujiproject.html
玄武岩:火山岩の一種で岩石全体の成分(特にSiO2の比率)で分類され、SiO2が45~52%で斑状組織を有するもの。玄武岩質溶岩は流動性が高く、高い山で噴火した場合遠くまで流れて溶岩流となり、平坦な場所で噴出すると平らな台地を形成する。
富士溶岩:玄武岩(黒色多孔質) 黒色を帯びた多孔質の岩石は、富士火山起源の溶岩類です。表面にあいた孔は溶岩が冷えるときに中に含まれるガスが抜けてできたもので、溶岩の特徴です。白色の細かな斑点状の鉱物は斜長石です。オリーブ色~あめ色の結晶があればカンラン石で、これが認められれば、カンラン石玄武岩となります。一般に黒~黒灰色の多孔質の溶岩は富士溶岩(玄武岩)と考えて良いでしょう。丹沢の溶岩との違いは、岩石が新鮮であること、気泡が沸石などで満たされていないことです。富士溶岩類は相模川本流や酒匂川本流に見られる他、愛川町半原より下流の中津川にも段丘礫層に由来する溶岩礫が認められます。